改造ツール『3DOのCD-ROMデータ』を抽出する方法2

2023/03/15

3DO

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前回の続きです
今回は「取り出したデータを再びISOに戻す作業」
リコンパイルの解説になります

■更新履歴

・2023年3月15日…テンプレ作成

取り出したデータの確認とバナーの作成

OperaFS Compillerで取り出したデータに、
BannerScreenファイルが有るかどうかを確認します
これが無いとディスクとして認識されません

[CDの中身]
----AppStart
----launchme
----rom_tags
----signatures
----BannerScreen ← チェック

→バナーが無い場合は元になるBMPを自作します
 ソースは320x240、24bitで用意します

■BMP ⇒ BannerScreen変換
<必要なツール>
・3DO Homebrew Signing Toolkit v0.6a(DOS)
→変換ツールは3DO Homebrew Signing Toolkitに同梱されている
 MakeBanner.exe(DOS)を使います
→書式は以下のようになります。
 MakeBanner 画像ファイル名.bmp BannerScreen
 自作したBannerScreenをルートディレクトリにコピーします

リコンパイルISO

BannerScreenを作成したらISOを作成します
ライティングソフトでも可能ですがツールを使った方が簡単です

■ファイルからISOを作成
必要なツール
・OperaFS Compiller v0.1(Win)
→コンパイル(Compile)の機能を使います

起動パッチ

これを当てないとコンパイルしたISOはディスクとして認識されません
→パッチツールは3DO Homebrew Signing Toolkitに同梱されている
 3DOEncrypt.exeを使います。
→書式は以下のようになります。
 3DOEncrypt genromtags ISOファイル名.iso
→エミュレータや実機で動作確認をします
 起動すれば成功です!

「System」フォルダの偽装

・起動しない場合は、起動するゲームの「System」フォルダを
 上書きすることで力技で起動が可能になります

・対応ゲームを探すのが面倒という人は
 3DOのフリーゲームを製作されていた「Rastersoftインディーズ」の
 デモファイルを使うと良いでしょう
 http://www.rastersoft.net/ (閉鎖)

→デモファイルの入手
 公式サイトは閉鎖しているので検索して入手して下さい
→偽装作業
 「System」フォルダを一式上書きコピーします
→起動パッチを当てます
→エミュレータや実機で動作確認をします
 起動すれば成功です!

例)上書きテクニックで起動した場合は、
例えば「ロードラッシュ」のOPムービーが飛ばせなくなるなど
不具合が起きる場合もあります
この場合はOPを削除するか、0秒動画にすり替えればOKです

「ファミコン」エミュレータの起動

リコンパイルして何か意味あるの?という突っ込みが有ると思いますので
最後に3DO実機で遊べるファミコンエミュレータを紹介して
終わりにしたいと思います

3DOのHomebrew関連はロシア人がメインで開発されて居ましたが、
発展途上のまま終わってしまったので現状誰も引き継いで居ません
今後の発展も無いでしょう

■実機3DO上で動作する唯一のエミュレータ
・『LameNES for 3DO』 最終リリース2016年4月
配布先はこちら
https://github.com/gameblabla/lamenes-3do/releases/tag/1.0
単体のファイル置き場はこちら
https://github.com/gameblabla/lamenes-3do

<使い方>
①デフォISOは「Hello world」が表示される
 サンプルROMが入っているので差し替えます
②デコンパイル→ROMO差し替え→コンパイル→パッチで起動可能です
③動作速度は「音無し、1FPS」なので遊ぶ事は難しいでしょう
 対応ボタンは、A=A、B=B、スタート=Pause、セレクト=C

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